2つの会社を経営
“Hultに通う前と後とで大きく変わったのが「自信」です。”

Hult Online MBAを成績優秀者(Distinction)で卒業された伊藤祐太さんをお招きして、Hult Online MBAについて色々とお話を伺いました。伊藤さんはMBA Loungeの受講生さんとしてHultを受験し、2つの会社(コンサル会社、ネット販売会社)を立ち上げ、経営をされていらっしゃいます。
英語が苦手だった伊藤さんがどのような形で成績優秀者(Distinction)として卒業されたのか、是非ご覧ください。
以下はインタビュー内容を一部省略、意訳してまとめたものになります。フルバージョンのインタビュー動画は下部にてご覧いただけます。
Q:自己紹介をお願いします。
伊藤祐太と申します。東京都出身でHult MBAに入学されたときは36歳でした。現在は、Meets Consulting株式会社というコンサルティングファームと株式会社SPINDLEというネット販売会社の2社を経営しております。
大学卒業後、「海賊と呼ばれた男」で有名な出光興産株式会社に入社しました。その後、コンサルティングファームを経て、Amazon Japan合同会社に入社して、コンサルをしていました。その後辞めて、自分の会社を経営しながらHult Online MBAを受講しました。海外経験はなく、英語は決して得意ではございません。家族構成としましては、妻と男の子3人がおります。
Q: なぜHultのOnline MBA入学を決めたのですか?
私がMBAで得たかったことは2つです。まずは自信、もう一つはグローバルマインドです。その中でもオンラインを選んだ理由は、場所が選べる事、キャリアを中断したくなかったことです。
Hultを選んだ理由は3つあります。まずは実践重視であることです。理論だけではなく、ケーススタディやグループワークがとても充実しており、学んだものを実践に生かす学びができることです。
2つ目は教授陣の多様性です。様々なバックボーンを持つ教授陣がおりとても楽しかったです。
3つ目がグローバルネットワークです。世界中のクラスメートとつながることができますので、文化の違い、価値観の違い、仕事の進め方の違いなどカルチャーショックを受けましたが、今となっては非常に多い思い出です。
Q: 1カ月の生活について教えてください。
授業がある週とない週とでは過ごし方が大きく変わります。授業の2週間くらい前に課題が提示されます。それに合わせて論文を読んだり、事前にレポートを提出する場合もあります。これらをこなすのが非常に大変でした。この準備ができなければ、授業についていけませんし、貢献することもできませんので、本当に大変でした。
授業がない週は、自分のペースで移動時間など携帯で講義を視聴しながら進めておりました。それでも業務も忙しくて、期限が迫らないと取り組めませんでした。
Q: その間にもグループワークがあるんですよね?
はい、オンラインの場合は、時差の壁を乗り越えていかなければいけないですね。ツールとしてはWhatsAppがベースですが、人によって使いたいツールがバラバラですので、それを決めていくところからでした。
国籍もアメリカ、ヨーロッパ、中東、アフリカとバラバラで、毎回メンバーが違いました。ボストンの人とは16時間くらい時差がありますので、やり取りも大変でした。
Q: 印象に残っているクラスメートは?
特に印象に残っているのは2名です。1人目は、Googleのシニアマーケティングリーダーの女性です。第一回目の授業の最後に、「なぜMBAを受講しているのか」「将来は何を目指すのか」を一人のクラスメート個別にと話し合う場を設けられました。彼女が私の相手となり、いろんな話をしてくれました。私のつたない英語力でも真摯に私の言葉に耳を傾けてくれました。
その中で「英語も大変なのにチャレンジしているのは素晴らしいね。」と言ってくれたことが印象に残っています。彼女とは卒業式でロンドンと会って「そんなこともあったね。」とお互いに称えあったのを覚えています。
もう1人は、授業中にWhatsAppで私に連絡がきまして、「内戦が始まったので今日授業に出れない」という話でした。幸い、一週間後には彼は授業に復帰することができたんですけれども、クラスメートの中には内戦という政治的なリスクを抱えながらも学びに来ていることを知りまして、当たり前のように授業に参加できることが、当たり前ではない、と感じました。
ですので、このような環境に自分の身を置くことができていることに感謝しています。
Q: 英語はどのくらいで慣れましたか?
正直、最後まで英語は苦手でした。ただ、変わったことと言えばマインドが大きく変わりました。例えば、英語がつたなくても、いいことを言えば皆さんしっかりと評価してくれる、ということを知りました。チームの中で質問や提案を投げかけることで、クラスメートが注目してくれることを知りました。
Q: 印象に残っているケーススタディは?
Business Challengeという実際の企業の成長戦略を描いていくようなワークを全部で5回行うのですが、その中で最後に行ったケースをお話します。
そこではチームでNetflixの成長戦略のワークをしました。最後のチームなので、みんなやる気満々で自分たちではとても良く仕上がったと思っておりました。
しかしながら、私たちの提案は完璧ではありませんでした。他のチームの提案と比較したり、教授からフィートバックを頂く中で、私たちはHuman truthという人間の真実という観点を検討してなかったことが分かりました。お客様の感情や実体験という定性的な側面を考慮してなかったことが問題で、最後の最後に私たちの提案はまだ不完全だったということ、成長の機会がまだある、MBAの旅はこれで終わりではなく、始まりだということが気づいたケーススタディでした。
Q: HultのMBAはどう事業に役立っていますか?
私たちの会社の3年後、5年後を描いていくうえで大変参考になっています。私たちはコンサルティングファームですので、中小企業や上場企業を中心に未来を描いていくことを支援さえて頂いたおりますので、その際はHultで学んだ知識が役立っています。
また、グローバルネットワークができましたので、ネット販売の会社をやっている中で、例えばドバイで釣り具を販売したいという場合に、ドバイにいるクラスメートに連絡を取って現地の市場はどうか、など直ぐにクラスメートに聞くことができます。逆に、世界中のクラスメートから日本に関する質問を多く頂きます。
Q: 最後にオンラインMBAを目指す方へのメッセージをお願いします。
MBAを始めるにあたり、「もっと英語が話せるようになってから始めようか」とか「もっと仕事が落ち着いてから始めようか」と思ったことがあったのですが、必要な条件が完全に揃うことは無いと思います。
大切なことは、不足した部分を無理やりにでも必要な条件に合わせるマインドが大事だと思っています。自信を無くすこともありましたが、逃げることなく挑戦をしつづけまして、最終的には皆さんの力をお借りしながら無事に卒業することができました。
Hultに通う前と後とで大きく変わったのが「自信」です。これだけでも行って良かったと思います。これは私だけではなくHultのクラスメートはみんな言っています。グローバルで戦う自信、時間管理をする自信、どんなところでも誰とでもビジネスを成功させる自信、があると皆さんおっしゃっていますので、どうか勇気をもって一歩を踏み出してほしいと思います。